ぎっくり腰は、突然腰に激しい痛みが走り、動けなくなる状態です。一度なると、再発しやすくなります。ぎっくり腰になると、日常生活に大きな支障が出ますし、仕事や家事もできなくなります。そんなぎっくり腰を予防したり、対処したりする方法を知りたくありませんか?
この記事では、ぎっくり腰の原因となる寒暖差について、都内の整骨院の院長にインタビューしました。寒暖差が大きい日にぎっくり腰になりやすい理由や、予防するためのカイロの貼り方やストレッチの方法を教えてもらいました。ぎっくり腰にならないために、ぜひ参考にしてください。
寒暖差が大きい日にぎっくり腰になりやすい理由
2024年3月5日、東京都心では最高気温が15.7℃となりました。しかし、夜になると一気に冷え込みました。季節の変わり目には、朝晩と昼の寒暖差が大きくなります。この寒暖差が、ぎっくり腰の原因の一つなのです。
寒暖差によって突然気温が下がると、筋肉が急に緊張してしまいます。筋肉が緊張すると、血流が悪くなり、疲労物質が溜まりやすくなります。そこに、日々の疲労やストレスが重なって、腰に負担がかかります。すると、ものを持ち上げたり、身体をひねったりするときに、腰の筋肉や靭帯が損傷して、ぎっくり腰になるのです。
都内の整骨院の院長によると、この寒暖差によって、ぎっくり腰の患者が例年の倍に増えているというのです。特に、50代の男性や40代の女性が多いとのことです。この年代は、仕事や家庭で忙しく、疲労が溜まりやすいですし、筋力や柔軟性も低下しています。そのため、寒暖差による影響を受けやすいのです。
ぎっくり腰を予防するためのカイロの貼り方
ぎっくり腰を予防するためには、寒暖差に対応することが大切です。外に出かける際は、カイロなどを腰に貼って温めることで、筋肉の緊張をほぐし、血流を良くすることができます。しかし、カイロの貼り方にもコツがあります。間違った貼り方をすると、かえって腰に負担をかけることになります。
カイロの貼り方のコツは、以下の3つです。
- カイロは腰の中央ではなく、左右に貼る。腰の中央にカイロを貼ると、腰椎に熱が伝わり、炎症を起こす可能性があります。また、腰の中央にカイロを貼ると、腰を反らせる癖がつき、姿勢が悪くなります。そのため、カイロは腰の左右に貼り、腰の筋肉を温めるようにしましょう。
- カイロは腰の上部ではなく、下部に貼る。腰の上部にカイロを貼ると、腰の筋肉が緩みすぎて、腰の安定性が低下します。また、腰の上部にカイロを貼ると、腰を前に倒す癖がつき、姿勢が悪くなります。そのため、カイロは腰の下部に貼り、腰の筋肉を適度に温めるようにしましょう。
- カイロは長時間貼らない。カイロは長時間貼ると、腰の筋肉が過剰に温まり、炎症を起こす可能性があります。また、カイロは長時間貼ると、腰の筋肉が依存して、自然に温まらなくなります。そのため、カイロは必要なときだけ貼り、1時間程度で外すようにしましょう。
ぎっくり腰を予防するためのストレッチの方法
カイロだけでは、ぎっくり腰を予防するのに十分ではありません。カイロで温めた後は、ストレッチをして、腰の筋肉を柔らかくしましょう。ストレッチは、朝起きたときや、外出前や後、寝る前など、一日に何回か行うことがおすすめです。ストレッチの方法は、以下の3つです。
- 腰をひねるストレッチ。床に仰向けに寝て、両膝を曲げて足を揃えます。両手は床につけて、体を支えます。そのまま、両膝を右に倒しながら、頭を左に向けます。腰や背中の筋肉が伸びるのを感じます。10秒ほどキープして、元に戻します。反対側も同様に行います。これを3回ずつ繰り返します。
- 腰を前に曲げるストレッチ。椅子に座って、両足を前に伸ばします。両手は膝に置きます。そのまま、上体を前に倒しながら、両手を足の先まで伸ばします。腰や太ももの裏の筋肉が伸びるのを感じます。10秒ほどキープして、元に戻します。これを3回繰り返します。
- 腰を後ろに反らすストレッチ。四つん這いになって、両手は肩の下、両足は腰の下に置きます。そのまま、背中を丸めて頭を下に向けます。腰や背中の筋肉が縮むのを感じます。次に、背中を反らして頭を上に向けます。腰や背中の筋肉が伸びるのを感じます。この動きを10回繰り返します。
ぎっくり腰になったときの対処法
もし、ぎっくり腰になってしまったときは、以下の対処法を行ってください。
- 安静にする。ぎっくり腰になったときは、無理に動かさずに、安静にすることが大切です。動くと、腰の痛みが悪化する可能性があります。安静にするときは、腰にクッションや枕を入れて、腰の曲がりを減らすようにします。また、冷えないように、毛布やタオルなどで腰を温めます。
- 痛み止めを飲む。ぎっくり腰になったときは、痛みが強い場合があります。そのときは、痛み止めを飲んで、痛みを和らげることができます。痛み止めは、市販のものでも構いませんが、できれば医師に相談して、処方してもらうことがおすすめです。痛み止めを飲むときは、用法用量を守って、副作用に注意してください。
- 整骨院や病院に行く。ぎっくり腰になったときは、自分で対処するだけではなく、整骨院や病院に行って、専門家の診断や治療を受けることが大切です。整骨院や病院では、ぎっくり腰の原因や程度を調べて、適切な施術や薬を処方してくれます。また、再発防止やリハビリの方法も教えてくれます。ぎっくり腰になったら、早めに整骨院や病院に行ってください。
まとめ
ぎっくり腰は、寒暖差が大きい日になりやすい症状です。ぎっくり腰を予防するためには、カイロを正しく貼って腰を温めたり、ストレッチをして腰の筋肉を柔らかくしたりすることが効果的です。もし、ぎっくり腰になってしまったら、安静にして痛み止めを飲んだり、整骨院や病院に行ったりして、早く治すようにしましょう。
ぎっくり腰は、放っておくと悪化する可能性があります。ぎっくり腰にならないためにも、寒暖差に注意して、腰のケアを心がけてください。ぎっくり腰に悩むあなたに、この記事が役に立てば幸いです。それでは、また。👋
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