食前に豆乳を飲むと太らない?3日間の双子検証でわかったこと
食前に豆乳を飲むだけで太りにくくなると聞いたら、試してみたくなりませんか?今回の「それって実際どうなの会」では、ザ・たっちの2人が3日間にわたり食前豆乳生活を検証。番組ではイシハラクリニックの石原副院長が、その理由と効果について解説しました。この記事では検証の流れと結果、なぜ豆乳が体重増加を抑える可能性があるのかをわかりやすくまとめます。
豆乳が太りにくいと言われる理由
豆乳には、カリウム、ビタミンB群、ビタミンE、マグネシウム、レシチンなど、体にうれしいさまざまな栄養素がたっぷりと含まれています。これらの成分は、血圧の調整や代謝のサポート、抗酸化作用など、健康維持に役立つ働きを持っています。特にビタミンB群はエネルギー代謝を促し、疲れにくい体づくりにも効果が期待できます。
さらに、豆乳に豊富に含まれる植物性たんぱく質は、消化吸収がゆるやかで腹持ちがよく、自然と満腹感を得やすくなります。そのため、余計な間食や食べすぎを防ぐサポートになると考えられています。
また、豆乳には糖質の吸収をゆるやかにする作用も期待されており、これにより食後の血糖値の急上昇を抑える効果があるとされています。食前に飲むことで、この作用がより働きやすくなり、脂肪の蓄積を防ぐ一助になる可能性があります。そのため、日常の食生活にうまく取り入れることで、健康維持や体重管理に役立つ飲み物と言えるでしょう。
検証ルールと参加者
今回の検証では、双子のたくやさんが食前に毎回200mlの豆乳を飲み、かずやさんは豆乳を飲まずにまったく同じ食事を取るという比較方法で進められました。期間は3日間で、スタート時の体重は2人とも75.2kgと全く同じ。
検証中は、食事の摂取量や内容だけでなく、摂取カロリーも常に平均カロリー以上を意識して設定されました。また、運動量や日常の活動量に差が出ないよう、2人は同じ部屋で同じ行動をとり、消費カロリーをそろえるよう徹底しています。こうして条件をできる限り同じに保つことで、豆乳を飲むかどうかだけの違いによる影響をはっきり検証できる体制が整えられていました。
1日目の食事と変化
検証初日の朝食はボリュームたっぷりのカツ丼、昼食は濃厚なカルボナーラ、そして夕食は具材たっぷりのすき焼きでした。すべての食事前に、たくやさんは必ず200mlの豆乳を飲んでから食事をスタート。一方、かずやさんは豆乳を飲まずにそのまま食事をとります。
豆乳を追加すると1日あたり約300kcal分のエネルギーが加わりますが、専門家によれば、植物性たんぱく質や栄養成分による満腹感で間食が減り、結果的に総摂取カロリーの抑制につながる可能性があるとのことです。
この初日では、体重に目立った増減はなく、変化はほとんど見られませんでした。そのため、検証の本格的な効果が現れるかどうかは、翌日以降の体重測定に注目が集まりました。
2日目の食事と変化
検証2日目の朝食はスタミナたっぷりの牛丼。たくやさんは食前に無調整豆乳200mlを飲んでから食べ始め、一方のかずやさんは豆乳を飲まずに同じメニューを食べました。
昼食はふわとろ卵が特徴のオムライスで、この日は豆乳をそのままではなく、粉末抹茶を混ぜた抹茶豆乳にアレンジ。食前のひと工夫で風味が変わり、飲みやすさと楽しさがアップしていました。
夕食はボリューム満点のステーキ定食。ここでも豆乳をアレンジし、ココア豆乳として取り入れています。甘みとコクが加わることで、スイーツ感覚で楽しめる飲み方が紹介されました。
この日の体重測定では、たくやさんが+0.3kg、かずやさんが+0.4kgと、増加幅はほぼ同じ。大きな差はまだ出ていませんでしたが、豆乳の味を変えることで飽きずに続けられる工夫は、日常的に取り入れる際の参考になると感じられました。
3日目の食事と変化
検証3日目のメニューは、まさに高カロリーづくしのラインナップ。朝食はチーズたっぷりのピザ、昼食はこってりスープのラーメン、夕食はボリューム満点のカツカレーという、胃もたれ必至の三連発でした。もちろん、たくやさんはこの日もすべての食事前に200mlの豆乳を飲み、かずやさんは豆乳なしで同じ食事をとります。
体重測定の結果、前日比ではかずやさんが+0.3kgの増加。一方、たくやさんは驚きの−2.0kgという大幅減少を記録しました。高カロリー食続きにもかかわらず、豆乳を取り入れた側でこれほどの差が出たことに、出演者からも驚きの声が上がりました。
最終的に、初日からの体重変化はかずやさんが+0.6kg、たくやさんが+0.2kg。わずか0.4kgの差ではありますが、同じ条件下での3日間という短期間で、体重増加を抑える傾向が見られたのは興味深い結果となりました。
専門家の見解
石原副院長は、豆乳に含まれる植物性たんぱく質、大豆イソフラボン、そしてサポニンといった成分の働きに注目しました。これらの成分は、体内で脂肪の蓄積を抑える作用や、食後の血糖値の急上昇を防ぐ効果が期待できるといいます。特に大豆イソフラボンはホルモンバランスの調整にも関与し、健康維持に幅広く役立つ成分として知られています。
さらに、豆乳は温めて飲むことで体を内側から温め、基礎代謝を高める効果も見込めるとのことです。体温が上がることでエネルギー消費が促され、ダイエットや体重管理にもプラスの影響を与える可能性があります。このため、季節や体調に合わせて温冷を使い分けるのも、日常に取り入れる際のポイントだと紹介されました。
豆乳を取り入れるポイント
- 豆乳を日常に取り入れる際は、まず無調整豆乳を選ぶのがおすすめです。無調整豆乳は糖分が少なく、栄養価が高いため、ダイエットや健康管理に適しています。
- 飲むタイミングは200ml程度を食事の15〜30分前が理想的。この時間に飲むことで、満腹感が得やすくなり、食べすぎ防止につながります。
- また、毎日続けるためには味の変化も大切です。抹茶豆乳やココア豆乳などにアレンジすれば、飽きずに楽しめます。さらに、食事の内容自体を見直すことで、豆乳の効果をより高めることができます。
まとめ
今回の3日間検証では、食前に豆乳を飲むことで体重増加が抑えられる可能性が示されました。差は0.4kgとわずかですが、短期間でも数字に変化が出たのは注目ポイントです。豆乳は手軽に取り入れられる健康食品なので、体重管理や食べすぎ防止に活用してみるのも良さそうです。ただし、カロリーゼロではないため飲みすぎには注意しましょう。
この検証結果は短期的なものですが、毎日の習慣にすることでより大きな効果が期待できるかもしれません。あなたも明日から食前豆乳、試してみてはいかがでしょうか。
コメント