のせて蒸すだけ!失敗知らずの笠原流せいろ蒸しで心も体も満たされる食卓を
「最近、忙しくて料理をゆっくり作る時間がない」「でも、外食や総菜ばかりでは栄養が心配…」そんな人にこそ試してほしいのが、笠原将弘さんが教える“のせて蒸すだけ”の『せいろ蒸し』です。
せいろ蒸しは、材料を切って並べて蒸すだけというシンプルな調理法なのに、素材のうまみがしっかり感じられ、ヘルシーで見た目も華やか。しかも、洗い物も少なくて済むのが大きな魅力です。
笠原さんのレシピは「手軽さ」と「美味しさ」を両立。誰でも失敗せずに料亭のような味を楽しめる“家庭のごちそう”です。ここではその作り方とコツを、丁寧に解説していきます。
笠原流せいろ蒸しの魅力とは?
せいろ蒸しは、余分な油が落ちることで驚くほど軽やかな口当たりになります。蒸気で包む調理法は、食材の栄養を逃がさず、野菜本来の甘みを引き出します。
特に笠原さんの“笠原流”では、昆布を敷くことで旨味を加え、だれの工夫でさらに味に奥行きを出すのが特徴です。
巻く・のせるのどちらでも美味しく仕上がり、忙しい日でも心を満たす一皿に。
材料(2〜3人前)
【主な具材】
・豚バラスライス:200g(脂が適度にあるものを選ぶとジューシーに)
・白菜:200g(ざく切りにして全体のベースに)
・長芋:100g(皮をむいて棒状に切る)
・ズッキーニ:1/2本(同じく棒状に)
・しめじ:1/2パック(石づきを取り、手でほぐす)
・ミニトマト:約10個(ヘタを取り、彩りに)
・だし昆布:10g(軽く水に浸して柔らかくする)
・レモン:1/2個(仕上げ用)
【たれA:笠原流さっぱりだれ】
・大根おろし:大さじ3(汁気を軽く絞る)
・万能ねぎ(小口切り):大さじ1
・醤油:大さじ1
・酢:大さじ1
・砂糖:小さじ1/2
・一味唐辛子:少々
【たれB:オリーブオイルたれ】
・オリーブオイル:適量
・黒コショウ:少々
・塩:少々
作り方
【1. 下ごしらえ】
・白菜はざく切りにし、火が通りやすいように少し小さめに切る。
・長芋とズッキーニは棒状に揃えて切ると、豚バラで巻きやすくなります。
・しめじは手でほぐしておく。
・ミニトマトはヘタを取り、最後の彩りに使う。
・せいろは必ず水にくぐらせておくこと。乾いたまま使うと焦げ付きやすく、香りも移る原因になります。
【2. 具材を巻く】
・豚バラを広げ、長芋・ズッキーニ・しめじを適量のせて巻く。
・きっちり巻かず、軽くまとめる程度でOK。蒸すと自然にまとまります。
・巻く時間がない場合は、具材をそのまま重ねて蒸しても大丈夫。
【3. せいろの準備】
・鍋にたっぷりのお湯を沸かし、せいろ用の板をセット。
・濡らしたせいろの底に柔らかくしただし昆布を敷く。
・その上に白菜をまんべんなく敷き詰める。白菜の甘みが全体に広がるベースになります。
【4. 盛り付けと蒸し工程】
・白菜の上に、巻いた具材を重ならないように並べる。
・隙間には余った野菜やミニトマトを入れると彩りが豊かになります。
・鍋を強火にかけ、蒸気が盛大に上がったら中火に落として約10分。
・蒸している間にたれを準備しましょう。
【5. たれの作り方】
・A:大根おろし・ねぎ・醤油・酢・砂糖・一味唐辛子を混ぜ合わせる。
→豚肉にも野菜にも合う万能だれ。魚介や鶏ささみにも応用できます。
・B:オリーブオイル・塩・黒コショウを混ぜる。
→仕上げにレモンを絞ると爽やかさがアップします。
【6. 蒸し上がりと盛り付け】
・10分経ったら蓋を開け、具材にしっかり火が通っているか確認。
・せいろごと食卓へ。木の香りがふんわり漂い、見た目にもごちそう感たっぷり。
・お好みのたれをつけながらいただきます。
成功のポイントと注意事項
・せいろは必ず濡らすこと:焦げや香り移りを防ぐ基本中の基本。
・蒸気の勢いを作る:最初は強火でしっかり蒸気を上げる。中途半端な温度だと火の通りにムラが出ます。
・お湯はたっぷり:途中で水が切れるとせいろが焦げてしまうので注意。
・具材を重ねない:蒸気の通り道を作ることで、全体がふっくら仕上がります。
・匂いが気になるときはクッキングシートを敷く:洗う手間も減ります。
食べ方のアレンジも自在!
蒸しあがった具材は、そのままでも美味しいですが、たれを変えることで味の印象ががらりと変わります。
・笠原流さっぱりだれ:大根おろしのやさしい辛みと一味の刺激で、ご飯が進む味。
・オリーブオイルたれ:女性に人気の洋風仕立て。レモンをしぼるとさらに軽やか。
・ポン酢+ごま油やゆず胡椒+塩なども相性抜群です。
せいろ蒸しは冷めても美味しく、お弁当やおつまみにも最適。残った具材をうどんや雑炊に加えるのもおすすめです。
まとめ:蒸すだけで“プロの味”に出会える
この記事のポイントは以下の3つです。
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せいろを濡らして使うことで、焦げと香り移りを防げる。
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巻いても、のせても美味しく仕上がる柔軟なレシピ。
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たれを変えることで無限のアレンジが楽しめる。
『笠原流せいろ蒸し』は、忙しい日にも体に優しく、心まで温まる一皿。
手軽なのにきちんと感があり、家族や友人との食卓にもぴったりです。
あなたのキッチンで、笠原将弘さんの“料亭の知恵”をぜひ味わってみてください。
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