ブロッコリーの魅力を知ろう！国が認めた「指定野菜」に昇格した理由とは？おすすめのレシピも紹介！

ブロッコリーは、緑色の花蕾（からい）が特徴的な野菜です。ビタミンCやカルシウムなどの栄養素が豊富で、サラダや炒め物、スープなど様々な料理に使えます。しかし、ブロッコリーにはもっと驚くべき魅力があります。それは、国が「指定野菜」に昇格させたということです。

「指定野菜」とは、農林水産省が消費量の多い野菜を選んで、価格の安定や生産者の支援を行う制度です。現在はキャベツやトマトなど14品目が指定されていますが、ブロッコリーは2026年度から追加されることになりました。これは、1974年のジャガイモ以来、約半世紀ぶりの新規指定です。なぜブロッコリーは「指定野菜」になったのでしょうか？その理由と、ブロッコリーのおいしい食べ方をご紹介します。

ブロッコリーの特徴
指定野菜に昇格した理由
ブロッコリーのポイント
ブロッコリーの使用例
まとめ

ブロッコリーの特徴

ブロッコリーは、アブラナ科の植物で、カリフラワーやキャベツと同じ仲間です。原産地は地中海沿岸で、古代ローマで栽培されていました。日本には明治時代に渡来しましたが、本格的に普及したのは昭和40年代以降です。現在では、北海道や埼玉、愛知、徳島、香川、長崎などが主な産地となっています。

ブロッコリーの花蕾は、緑色のほかに紫色や白色のものもあります。花蕾は、茎や葉と一緒に食べられます。ブロッコリーには、ビタミンCやカルシウム、食物繊維などの栄養素がたっぷり含まれています。特に、ビタミンCの含有量はレモンの2倍で、風邪や疲労の予防に効果があります。また、ブロッコリーにはスルフォラファンという成分があります。これは、抗酸化作用や抗がん作用があると言われています。

指定野菜に昇格した理由

ブロッコリーが国によって「指定野菜」に昇格した理由は、その消費量の増加と栄養価の高さにあります。近年、健康志向の高まりとともに、ビタミンCやカルシウム、食物繊維などを豊富に含むブロッコリーの需要が高まっています。また、スルフォラファンという抗酸化作用や抗がん作用を持つ成分も注目され、ブロッコリーへの関心が一層深まっています。

このような背景から、ブロッコリーの消費量は年々増加傾向にあり、国内での生産も拡大しています。農林水産省は、このような市場の動向やブロッコリーの栄養的価値を考慮し、ブロッコリーを「指定野菜」として選出しました。この制度により、ブロッコリーの価格安定や生産者の支援が図られることで、さらなる消費拡大と生産促進が期待されています。

ブロッコリーのポイント

ブロッコリーをおいしく食べるためには、以下のポイントに注意しましょう。

新鮮なものを選ぶ：ブロッコリーは、花蕾の色が鮮やかで、茎や葉がしっかりしているものを選びます。花蕾が黄色くなっていたり、茎や葉がしなびていたりすると、鮮度が落ちています。また、花蕾の表面に水滴がついていると、傷みやすくなります。できるだけ早く食べるようにしましょう。
適切に下処理する：ブロッコリーは、茎の部分を切り落とし、花蕾を小房に分けます。茎は皮をむいて、薄くスライスします。花蕾は、塩水につけて虫や汚れを落とします。茎や花蕾の大きさは、料理に合わせて調整します。茎や花蕾の硬さに差があるので、茎の方が長く火を通すようにします。
過熱しないようにする：ブロッコリーは、熱に弱い野菜です。高温で長時間加熱すると、色や栄養素が失われてしまいます。ブロッコリーを茹でる場合は、沸騰したお湯に少量の塩を加えて、2分程度で取り出します。水にさらさないで、そのまま料理に使います。ブロッコリーを炒める場合は、中火で3分程度で火を止めます。色鮮やかでシャキシャキした食感を楽しみましょう。