和の食材でカレーが変わる!新しい味覚を楽しもう
みんな大好きなカレーに、和の食材をプラスしてみませんか?うまみやコク、香りが一層引き立つ新しいカレーの魅力に驚くこと間違いなし。料理研究家の吉田愛さんが「和のカレー」を伝授してくれました。手軽に作れるレシピで、いつものカレーがぐっと特別な一皿になります。
和のカレーで広がる味覚の世界
手羽元とアスパラのみそスープカレー
手羽元からじっくりと出るだしが美味しさの基本。みそとバターの組み合わせでコクのある味わいが楽しめます。アスパラのシャキシャキ感も絶妙です。
材料(2人分)
- 鶏手羽元:6本(350g)
- じゃがいも(大):1コ(200g)
- グリーンアスパラガス:2本(40g)
- ゆで卵:2コ
- カレー粉:大さじ1
- 【A】水:カップ2、酒:大さじ1、しょうゆ:小さじ1
- 一味とうがらし:適宜
- ご飯:温かいもの適量
- 塩:少々
- サラダ油:大さじ1/2
- トマトケチャップ:大さじ1
- みそ:大さじ1
- バター:10g
作り方
- 準備
手羽元は骨に沿って1本切り込みを入れ、塩1つまみをもみ込む。じゃがいもは6等分に切り、水にさらして水けを切る。アスパラガスは根元を1cm切り落とし、下から1/3の皮をピーラーで薄くむき、長さを4等分に切る。
手羽元に切り込みを入れることで、味が染み込みやすくなります。 - 炒める
鍋にサラダ油を中火で熱し、手羽元を皮側を下にして入れる。こんがりと焼き色がついたらカレー粉とトマトケチャップを加え、粉っぽさがなくなるまで炒める。
ケチャップを加えることで、カレーに酸味と甘みが加わります。 - 煮る
じゃがいもと【A】を加え、煮立ったらアクを取り、ふたをしてじゃがいもに火が通るまで弱火で10~12分間煮る。
じゃがいもが柔らかくなるまでじっくり煮ることで、スープに自然なとろみがつきます。 - 仕上げ
ふたを取り、ゆで卵、アスパラガス、みそ、バターを加え、弱めの中火で3分間ほど煮る。
みそとバターを加えることで、コクが一層深まります。 - 盛り付け
ゆで卵は半分に切り、器に盛りつける。好みで一味とうがらしをふり、ご飯を添えて完成。
彩りをよくするために、アスパラガスを最後に加えるのがポイントです。
豚肉となすの梅かつおカレー
梅干しと削り節を使って、うまみたっぷりの一皿に仕上げました。豚肉のジューシーさと、なすのとろけるような食感が絶品です。
材料 (2人分)
- 豚バラ肉(薄切り): 150g
- なす: 2個(150g)
- ねぎ: 1/2本(50g)
- 梅干し(塩分8%): 1個(15g)
- 削り節: 1袋(4g)
- カレールー(市販): 2かけ(約40g)
- ご飯(温かいもの): 適量
- しょうが(せん切り): 適量
- サラダ油: 大さじ1/2
- しょうゆ: 小さじ1/2
作り方
- 豚肉の準備
豚バラ肉150gを4cmの長さに切ります。これは、食べやすさと火の通りやすさを考慮しています。 - 野菜の準備
なす2個(150g)はヘタを落とし、縦半分に切ってから1.5cmの長さに切ります。ねぎ1/2本(50g)は斜めに1cm幅に切ります。なすは煮込むと柔らかくなり、カレーにとろけるような食感を与えます。 - 豚肉を炒める
鍋にサラダ油大さじ1/2を中火で熱し、豚肉を炒めます。色が変わったらなすを加えて炒め、油が回ったらねぎを加えてさっと炒めます。豚肉の旨味が野菜に染み込み、美味しさがアップします。 - 煮込み
削り節1袋(4g)と水カップ2を加え、梅干し(塩分8%)1個(15g)をちぎって種ごと加えます。煮立ったらふたをして弱火で5分間煮ます。梅干しの酸味が全体に広がり、さっぱりとした味わいを引き立てます。 - 仕上げ
ふたを取り、梅干しの種を除きます。火を止めてカレールー2かけ(約40g)を溶き入れ、しょうゆ小さじ1/2を加えて再び中火にかけ、とろみがつくまで2~3分間煮ます。しょうゆがカレーに深みを与えます。 - 盛り付け
器にご飯を盛ってカレーをかけ、しょうが(せん切り)適量をのせます。しょうがの風味がカレーの味を引き締めます。
鶏と新ごぼうの山椒キーマカレー
コロコロとした新ごぼうの食感が楽しいキーマカレー。山椒の香りがアクセントになり、鶏肉との相性も抜群です。シンプルに作れるのに、本格的な味わいが楽しめます。
材料(2人分)
- 鶏ひき肉(もも):150g
- 新ごぼう:1/2本(60g)
- たまねぎ:1/2個(100g)
- トマト:1個(200g)
- にんにく・しょうが(各みじん切り):各1/2かけ分
- カレー粉:大さじ1
- 【A】
- しょうゆ:大さじ1+1/2
- 砂糖:小さじ2
- 粉ざんしょう:小さじ1/4~1/3
- ご飯(温かいもの):適量
- みつば(粗みじん切り):適量
- サラダ油:大さじ1
手順
- 新ごぼうの下準備
- 新ごぼう1/2本(60g)は皮をたわしで軽くこすりながら洗い、7~8mm角に切ります。切ったごぼうは水にサッとさらして水気を切ります。
- ごぼうを水にさらすことで、アクが抜け、料理全体の風味がさっぱりとします。
- 野菜の準備
- たまねぎ1/2個(100g)は粗みじん切りにします。
- トマト1個(200g)は1.5cm角に切ります。
- 炒める
- フライパンにサラダ油大さじ1を熱し、にんにくとしょうが(各みじん切り)各1/2かけ分を中火で炒めます。香りが立ってきたら、たまねぎを加えてしんなりするまで炒めます。
- たまねぎがしんなりしたら、ごぼうを加えてさっと炒め合わせ、鶏ひき肉(もも)150gを加えます。肉の色が変わるまで炒めます。
- カレー粉を加える
- カレー粉大さじ1を加え、粉っぽさがなくなるまで炒めます。
- トマトを加える
- トマトを加え、2分間ほど炒めます。トマトが完全にくずれるまで炒めることで、ソースに自然な甘みとコクが加わります。
- 調味料を加える
- 【A】のしょうゆ(大さじ1+1/2)、砂糖(小さじ2)、粉ざんしょう(小さじ1/4~1/3)を加えてよく混ぜます。
- 仕上げ
- 温かいご飯にカレーをかけ、上にみつば(粗みじん切り)適量を散らします。
料理家、唎酒師 吉田愛さんの紹介
和食の魅力を伝えるプロフェッショナル
吉田愛さんは、料理家であり、唎酒師(ききざけし)としての資格も持つ、日本料理のエキスパートです。東京の日本料理店で板前としての経験を積み、その後、より本格的に和食を学ぶために京都で修業しました。この豊富な経験と知識を活かし、作りやすく美味しい和食のレシピを多くの人々に提供しています。
吉田愛さんの和食へのこだわり
経験に裏打ちされた技術
東京の日本料理店で培った基本的な技術と、京都での修業を通じて学んだ本格的な和食の技術を融合させ、誰でも簡単に作れる和食から、本格的な料理まで幅広く提案しています。吉田さんのレシピは、家庭でも再現しやすいように工夫されており、初心者でも安心して挑戦できます。
幅広いレシピの提案
吉田さんは、和食の基本となる出汁の取り方や、季節の食材を活かした料理など、本格和食のレシピを紹介する一方で、忙しい日常にぴったりな簡単に作れる和テイストのおつまみや、スピードメニューも提案しています。これにより、多くの人が日常的に和食を楽しむことができるようになっています。
唎酒師としての活動
日本酒と料理のペアリング
吉田愛さんは唎酒師として、日本酒と料理のペアリングにも精通しています。日本酒の特性を活かし、料理との相性を考えた提案を行っています。例えば、カレーのスパイシーさには、辛口の冷酒を合わせることで、料理の味を引き立てることができます。日本酒の選び方や楽しみ方も合わせて提案することで、食事の時間をより豊かなものにしています。
吉田愛さんのレシピが人気の理由
吉田愛さんのレシピが多くの人に愛される理由は、その親しみやすさと美味しさにあります。本格的な和食の技術を持ちながら、家庭でも簡単に作れるようにアレンジされているため、和食の初心者から上級者まで、幅広い層の人々が楽しむことができます。また、唎酒師としての知識を活かし、料理とお酒のペアリングも提案しているため、食事全体の楽しみ方が広がります。
吉田愛さんの提案するレシピを通じて、和食の魅力を再発見し、日常の食卓をより豊かに彩ってみてはいかがでしょうか。
まとめ
『NHKきょうの料理』で紹介された和のカレーは、簡単に作れるのに驚くほど美味しい新しいカレーの世界を提供してくれます。手羽元とアスパラのみそスープカレー、豚肉となすの梅かつおカレー、鶏と新ごぼうの山椒キーマカレーと、どれも個性的で魅力的なレシピばかり。ぜひお試しください!
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