NHKきょうの料理「私の梅の手仕事」で紹介された減塩梅干しレシピは、塩と砂糖がそれぞれ8%の「八八梅干し」です。井澤由美子さんが教えるこのレシピは、体に優しい塩分控えめの梅干し作りを簡単に実践できます。梅と赤じそを別々に漬けることで、風味豊かな梅干しが楽しめます。
材料と作り方
材料
- 完熟梅(下処理したもの) 500g
- 粗塩 40g
- てんさい糖または砂糖 40g
- りんご酢または酢 大さじ1
- 赤じそ漬け用の赤じその葉(茎は除く) 100g
- 粗塩(赤じそ用) 大さじ1・1/2
- 梅酢 大さじ4
梅の下処理
- 完熟梅をボウルにたっぷりの水を入れてやさしく洗い、ざるに上げる。
- 紙タオルで水けを拭きながら、竹串でヘタを取る。
- ざるに並べ、1~2時間乾かす。
容器の消毒
- アルコールを使う場合:容器に食品用アルコールを吹きかけて自然乾燥させる。
- 煮沸消毒する場合:耐熱ガラス容器を鍋で5分間煮沸し、自然乾燥させる。
作り方
塩・砂糖漬け(6上旬~下旬)
- 冷凍用保存袋に梅とりんご酢を入れてなじませ、りんご酢を捨てる。
- 粗塩を加え、袋を振って全体にまぶす。
- てんさい糖を加え、同様に全体にまぶす。
- 袋の空気を抜いて閉じ、1kgのおもしをのせて暗く涼しい場所に置く。2~3日で梅酢が上がるので冷蔵庫に移す。
赤じそ漬け(6中旬~下旬)
- 赤じそを洗って水けをきり、ざるで乾かす。
- ボウルに赤じそと粗塩半量を入れてもみ込み、絞って汁を捨てる。
- 残りの粗塩をまぶして再度もみ込み、汁を捨てる。
- 保存袋に入れ、梅酢を加えてなじませ、冷蔵庫で保存する。
土用干し(7月下旬~8月上旬)
- 梅を袋から取り出し、汁けをきってざるに並べる。
- 日当たりと風通しのよい場所で3日間干し、朝夕に梅の上下を返す。
- 保存容器に梅と赤じそを入れ、冷蔵庫で保存する。
井澤由美子さんのプロフィールと活動
井澤由美子さんは、1965年11月23日生まれ、東京都出身の料理研究家であり、調理師の資格を持っています。彼女は姉妹で飲食店を経営し、子育てをしながらアメリカの人気ライフスタイル誌の日本版編集部に在籍していました。その後、独立して料理家として活動を開始し、テレビ、書籍、広告、雑誌、新聞、ラジオ、イベント、講習会などで幅広く活躍しています。
特に、発酵食品のレシピ開発に力を入れており、そのライフワークとして知られています。また、薬膳学校やNHKカルチャー薬膳講師も務め、美味しくて美容や健康に良いレシピを数多く提案しています。
彼女のオフィシャルホームページでは、365日食日記や旬の食材、発酵食と中医薬膳からの五臓に効く美容健康レシピなどを紹介しており、梅に関する手仕事や料理展開なども掲載されています。詳しい情報や最新の活動については、彼女のオフィシャルホームページやWikipediaのページをご覧になることをお勧めします。
代表的な著書
井澤由美子さんの代表的な著書には、以下のようなものがあります:
- 『体がよろこぶお漬け物』:乳酸発酵の力を活かした健康的な漬け物のレシピを紹介しています。
- 『毎日の食事で心と体をととのえる漢方ごはん 12か月の食べ合わせ暦』:中医学に基づいた食材の選び方やレシピを月ごとに紹介しています。
- 『まいにち食薬養生帖 365日の食が心とからだの薬になる』:日々の食事を通じて健康を保つための薬膳レシピが掲載されています。
これらの著書は、井澤さんの専門である発酵食品や薬膳に関する知識と経験を反映した内容となっており、健康や美容に興味がある方に特におすすめです。さらに詳しい情報や他の著書については、書籍販売サイトや図書館でお調べいただくと良いでしょう。
まとめ
梅干し作りは時間と手間がかかりますが、自家製の梅干しは市販品とは違う美味しさがあります。「八八梅干し」は塩と砂糖のバランスが絶妙で、体に優しい減塩梅干しです。赤じそを使った鮮やかな色合いも魅力的。自家製の梅干しを作ってみて、夏の食卓に健康的な一品を加えてみましょう。お子様から大人まで楽しめる、この梅干しレシピをぜひお試しください。
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