マンションも安全ではない!? 急増する空き巣被害と最新の防犯対策
2024年10月25日にTBS系で放送された「Nスタ」では、マンション住まいでも警戒が必要な空き巣被害や、新しい侵入手口、効果的な防犯対策について特集しました。SNSからの個人情報漏洩やマンションの構造を逆手に取った巧妙な手口など、住民の油断を突く空き巣の対策が急務です。セコムなど警備会社への問い合わせも急増し、いま多くの人が防犯意識を高めています。番組で紹介された手口や最新の防犯対策について、詳しく解説します。
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警備会社への問い合わせが急増!不安を背景に防犯需要が高まる
防犯強化の背景と増加する相談
近年、強盗や空き巣が首都圏を中心に急増しており、特にマンションの住民から警備会社への相談や問い合わせが増えています。セコムの担当者によると、ホームセキュリティの問い合わせは前月比で約11倍、また防犯ガラスやフィルムの問い合わせも約22倍に達しているとのこと。マンションでも安心できない現状に対して、防犯意識がこれまで以上に高まっています。
- セコムのホームセキュリティ:一軒家だけでなく、マンション住まいの方も導入を検討しており、センサーや警報システムによる24時間監視が心強い対策となっています。
- 防犯ガラスやフィルム:特に小窓やベランダ窓に防犯フィルムを貼ることで、窓ガラスを割っての侵入を防ぐ効果があり、手軽で有効な対策として注目されています。
マンションに潜む意外な侵入リスクと新しい空き巣の手口
小窓からの侵入:意外な盲点
マンションやアパートの高層階でも、実は小窓や換気窓が狙われるケースが増加しています。「小さい窓だから大丈夫」と油断して施錠せずにいると、意外とそこが侵入口となる場合も多いのです。空き巣は手慣れた手法で窓を開けるため、高層階でも施錠を徹底することが重要です。
- 対策ポイント:小窓にも必ず鍵をかけること、補助錠を使用することでさらに防犯性が高まります。また、窓に防犯フィルムを貼ることで、強度が増し割られにくくなります。
高層階も狙われる!「下がり蜘蛛」手口
「下がり蜘蛛」とは、屋上からロープなどを使って窓に侵入する手口で、高層階でも油断できない理由のひとつです。この手法では、屋上にアクセスできるマンションの構造を利用し、オートロックをすり抜けて上層階に直接侵入します。高層階だからといって安全とは限らないため、施錠と警戒が必須です。
- 対策ポイント:特に上層階にお住まいの方も、窓やベランダの施錠をしっかり行い、ベランダに踏み台になりそうなものを置かないように注意しましょう。
オートロックの盲点「共連れ」
マンションに設置されたオートロックを過信してしまうと、「共連れ」という手口に遭遇する可能性があります。住民がオートロックを通る際に、その後ろに不審者が紛れ込み、一緒に中に入る手法で侵入されるケースが少なくありません。オートロックだけでは完全に侵入を防げないことを意識することが重要です。
- 対策ポイント:オートロックを通る際には、後ろに知らない人がいないか注意を払い、見知らぬ人を中に入れないようにしましょう。住民同士が協力し合うことで、こうしたリスクを防ぐことが可能です。
空き巣がSNSを悪用!? 個人情報が漏れやすい危険な投稿とは
不在がばれる「旅行中です」投稿に注意
空き巣は最近、SNSでの投稿をチェックしてターゲットを選ぶことが多く、「旅行中です」「長期出張中」などの不在を知らせる投稿が危険です。また、高価なものを持っていることがわかる写真も狙われる原因になります。
- 対策:旅行や出張などで長期不在になる場合は、リアルタイムでの投稿を避け、旅行が終わった後にシェアするようにしましょう。
写真の細部に注意:鍵や個人情報が写り込まないように
SNSにアップする写真には、無意識に鍵や重要なアイテムが映り込むことがあります。鍵の製造番号が写っていると、合い鍵が作られる危険性も。自宅の場所や物品に関する情報が他人に漏れないよう、撮影時には細心の注意を払いましょう。
- 安全なSNS使用法:
- 位置情報サービスをオフにする
- 鍵や重要なアイテムが映り込まないようにする
- 写真の解像度を下げ、細かい部分が特定されにくくする
マンションで取り入れるべき防犯対策と効果的な方法
ホームセキュリティの導入
セコムのような警備会社のホームセキュリティサービスは、24時間体制での監視ができ、万が一の事態にも速やかに対応できるため、空き巣や強盗のリスクを大幅に減らせます。特に首都圏での空き巣被害の増加に伴い、導入を検討する家庭が増加しています。
- 特徴:センサーやカメラでの監視が行われ、異常があれば即座に通知されるため、犯罪抑止効果が期待できます。
防犯ガラスやフィルムの導入
防犯フィルムや防犯ガラスは、窓の強度を高め、ガラスを割っての侵入を防ぐ効果があります。セコムの報告によると、防犯フィルムに関する問い合わせも急増しており、手軽で効果的な防犯対策として注目されています。
- おすすめのポイント:小窓や玄関に設置することで、侵入のリスクを大幅に減らすことができます。賃貸住宅の場合は、貼り剥がしが簡単なタイプを選ぶと良いでしょう。
住民同士の防犯意識の共有
マンションの住民全員が防犯意識を共有することも、効果的な防犯対策のひとつです。オートロックの使用時には住民以外がいないか注意し、共連れのリスクを防ぐため、入居者同士でルールを確認するなど、マンション全体での意識の統一が重要です。
- 具体例:管理組合が防犯意識を呼びかける掲示板を設置したり、防犯講習を開催することで、住民全員が注意し合える体制を作ることができます。
SNSの安全な使い方ガイド:空き巣被害を防ぐための注意点
ここからは、私からの提案です。SNSの利用が日常化している中、空き巣犯がSNSの投稿を悪用するケースが増えています。特に旅行や高価な物品の購入を知らせる投稿は、空き巣のターゲットになるリスクが高いため、SNSを利用する際には十分な注意が必要です。ここでは、SNSを安全に楽しむための具体的な使い方や、注意すべきポイントを詳しく解説します。
1. 位置情報サービスをオフにする
SNSに写真を投稿するとき、位置情報が含まれていると、自宅や現在地が特定されるリスクがあります。特に家の近所や出先での投稿では位置情報をオフにしておくと安心です。
- 位置情報オフの方法:設定メニューから、各アプリごとに位置情報サービスを無効にすることが可能です。写真の撮影時点で位置情報を記録しない設定にしておくと、今後の投稿にも安心です。
2. 投稿の公開範囲を限定する
SNSの公開設定を見直し、友人や知人だけに公開する設定に変更することは、情報漏洩のリスクを減らすために効果的です。公開範囲を制限することで、不特定多数の目に触れないようにし、個人情報が漏れにくくなります。
- 公開範囲の設定:プライバシー設定から「友達のみ」や「非公開」に変更することができます。また、重要な投稿は限られた友人リストのみに見せるカスタム設定も活用するとよいでしょう。
3. 旅行や外出先の投稿は帰宅後に行う
旅行や出張など、長期の外出を知らせる投稿は空き巣にとって「今、家に誰もいない」という情報を与えるリスクがあります。旅行先の写真や体験談は、帰宅後に投稿するようにすると、安心してSNSを楽しむことができます。
- 具体例:旅行中の風景や宿泊先の写真はリアルタイムではなく、旅行から戻ってきてからアップロードするのが安全です。これにより、空き巣犯に家を留守にしていると知られにくくなります。
4. 空き巣に狙われやすい投稿例とその対策
空き巣はSNSで細かな情報をチェックしていることが多く、何気ない投稿が危険な情報になることもあります。以下のような投稿には注意し、可能であれば控えるようにしましょう。
- 「旅行中」や「外出中」
家を留守にしていることがわかる投稿は避け、旅行から戻ってからシェアするのが安全です。 - 高価なアイテムの購入報告
高価な時計や宝石など、購入したアイテムを見せる写真は控えましょう。また、どうしてもシェアしたい場合は背景や場所に注意し、自宅で撮影しないことをお勧めします。 - 家の内部が映った写真
自宅のレイアウトや鍵の種類が特定されやすくなります。特に玄関付近や防犯設備が映り込んでいる場合、空き巣のターゲットになりやすいため、投稿する前に確認することが重要です。
5. 鍵や重要なアイテムが映り込まないようにする
鍵が写真に映り込んでしまうと、製造番号などから合い鍵を作られるリスクが発生します。また、玄関や部屋の構造がわかる写真は、空き巣が侵入ルートを把握する手がかりになり得ます。
- 対策:鍵や貴重品が写っているかどうかを投稿前に必ずチェックし、映り込んでいた場合は編集で隠すか、写真自体を変更するようにしましょう。
6. 解像度を下げて投稿する
投稿写真の解像度を下げることで、詳細な情報が特定されにくくなります。特に家の特徴がわかる写真や貴重品を写した写真は、高解像度だと小さな文字や番号が見えやすくなり、危険が増す可能性があります。
- 解像度の調整方法:投稿前に解像度を調整したり、アプリの設定から写真のサイズを選べる場合は「中」または「低」に設定することで、安全性を高めることができます。
SNSを活用して日常の瞬間をシェアすることは楽しい一方で、個人情報が悪用されるリスクもあります。SNSを安全に利用するためには、位置情報のオフや公開範囲の制限、不在がわかる情報を避けることが大切です。日頃から防犯意識を高め、SNSの利用方法を工夫することで、より安全にSNSライフを楽しむことができます。
まとめ:マンションでも徹底した防犯対策が必要
今回の「Nスタ」で取り上げられた内容からもわかるように、マンションであっても空き巣や侵入者のリスクが高まっており、SNSによる情報漏洩や防犯設備の不足を狙った手口が横行しています。オートロックのあるマンションや高層階だからといって安心せず、普段から防犯フィルムやホームセキュリティの導入、また住民同士の協力による防犯意識の向上が重要です。身近な対策を実践することで、家族や財産を守る一助となるでしょう。
コメント・質問
この記事を読んでいただきありがとうございます。空き巣対策や防犯対策についてのご質問やご意見がありましたら、ぜひコメント欄でシェアしてください。また、他にも効果的な防犯方法や新しい情報がありましたら、お知らせいただけると幸いです。皆様の防犯意識向上に役立つ情報を随時更新してお届けいたします。
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