タサン志麻さんの「小さな台所」からお届けする今回は、濃いめの味付けが魅力の「ジャージャー麺」をご紹介します。忙しい日の味方になるこのレシピは、たんぱく質、炭水化物、野菜をバランスよく取り入れた一品です。酸味の使い方がポイントのこの料理、ぜひ試してみてください！
材料と作り方
材料（3～4人分）
- 中華麺（蒸し/焼きそば用）：3玉（450g）
- 豚ひき肉：500～600g
- にんにく・しょうが：各1かけ分（みじん切り）
- きゅうり：2本（200g）
- レタス：1/4個
A
-
- みそ：大さじ2
- 砂糖：大さじ2
- オイスターソース：大さじ2
- 塩：小さじ1/3強
- 黒こしょう（粗びき）：適量
- ごま油：大さじ1
作り方
- ひき肉の準備
- ひき肉に塩（小さじ1/3強）と黒こしょう（適量）をふりかけます。塩はひき肉に下味をつけるため、黒こしょうは風味を加えるために使用します。
- フライパンにごま油（大さじ1）を強めの中火で熱し、ひき肉を入れて塊のまま焼きつけます。焼き色がついたら上下を返し、木べらでほぐすように炒めます。脂が気になる場合は、余分な脂を拭き取ると良いでしょう。
- にんにくとしょうがの追加
- ひき肉ににんにくとしょうがを加え、香りが立つまで炒めます。にんにくとしょうがは、肉の臭みを消し、香ばしい風味を加える役割を果たします。
- Aの調味料（みそ、砂糖、オイスターソース各大さじ2）を加え、少し火を弱めて味がなじむまで炒め合わせます。
- 野菜の準備
- ひき肉を炒める間に、きゅうりとレタスを食べやすい長さの細切りにし、合わせて水で洗ってざるに上げます。水洗いすることで、野菜のシャキシャキ感を保ちます。
- 中華麺の準備
- 中華麺は袋に切り目を入れ、袋ごと電子レンジ（600W）で1分30秒加熱します。電子レンジで加熱することで、麺がほぐれやすくなります。
- 別のフライパンに中華麺を広げて中火にかけ、両面を焼きつけます。好みの焼き加減になったら、大皿に盛り付けます。
- 仕上げ
- 麺の上に、炒めたひき肉と切った野菜を順にのせます。お好みの量を取り分け、よく混ぜて召し上がれ。
ジャージャー麺のカスタマイズ提案
自分好みにアレンジして、ジャージャー麺の楽しさをさらに広げましょう！ここでは、読者が簡単に試せるカスタマイズのアイデアをいくつかご紹介します。
辛みをプラス
辛いものが好きな方は、最後に少しラー油をかけると、ピリッとしたアクセントが加わり、さらに食欲をそそります。また、唐辛子や豆板醤をひき肉と一緒に炒めると、本格的な辛みを楽しめます。
野菜のバリエーション
使用する野菜は、季節や好みに合わせてアレンジ可能です。人参やピーマン、ナスなどを加えても美味しく仕上がります。シャキシャキ感を楽しむために、もやしやキャベツもおすすめです。
たれのバリエーション
基本のたれに飽きたら、ポン酢や黒酢を少量加えて酸味を強調するのも良いでしょう。ごまダレを使えば、まろやかな味わいに変化します。
たんぱく質の変更
豚ひき肉の代わりに鶏ひき肉や牛ひき肉を使うと、違った風味を楽しめます。また、エビやイカなどの海鮮を加えても新しい味わいが広がります。
麺の種類を変える
中華麺だけでなく、そうめんやうどん、パスタなど、他の麺を使っても美味しく仕上がります。グルテンフリーの方には、米粉麺やそばもおすすめです。
ヘルシーなアレンジ
ダイエット中の方や健康志向の方には、全粒粉の麺やこんにゃく麺を使うと、カロリーを抑えながら食物繊維を多く摂取できます。また、ひき肉の一部を豆腐やきのこで代替すると、ヘルシーでボリューム感のある一品に。
トッピングの工夫
最後にかけるトッピングで変化を楽しむこともできます。刻みネギや炒りごま、砕いたピーナッツをかけると、食感が増して美味しくなります。温泉卵をのせると、まろやかさがプラスされ、贅沢な一品に。
ジャージャー麺は、基本のレシピに少し工夫を加えるだけで、無限にバリエーションを楽しめる料理です。自分や家族の好みに合わせてカスタマイズすることで、毎回新しい発見と味わいを楽しむことができます。ぜひ、いろいろなアレンジを試して、お気に入りの一品を見つけてください！
タサン志麻さんのレシピをベースに、自分だけのオリジナルジャージャー麺を作ってみましょう。毎日の食卓がもっと楽しく、豊かになるはずです。
タサン志麻 プロフィール
大阪あべの・辻調理師専門学校および同グループのフランス校を卒業したタサン志麻さんは、ミシュランの三ツ星レストランで研修を修了して帰国。その後、老舗フレンチレストランで約15年間勤務し、結婚を機にフリーランスの家政婦として活動を開始しました。
各家庭の家族構成や好みに応じた料理が評判を呼び、「予約がとれない伝説の家政婦」としてメディアから注目されました。NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」でその仕事ぶりが放映され、年間最高視聴率を記録。出版したレシピ本は続々とベストセラーとなり、著者累計220万部を突破しています。『志麻さんのプレミアムな作りおき』ではレシピ本大賞2018 料理部門入賞、『志麻さんの気軽に作れる極上おやつ』ではレシピ本大賞2020 おやつ部門準大賞を受賞しました。
現在、志麻さんは家政婦の仕事に加えて、料理イベントやセミナーの講師、地方の特産物を活かしたレシピ考案など、多方面で活動中です。フランス料理やフランスの家庭文化を通じて学んだ「家族の食卓の温かさ」を、忙しい日本の家族に届けたいという思いで、日々料理に取り組んでいます。フランス人の夫、3人の子供、2匹の猫と共に暮らしています。
まとめ
タサン志麻さんの「小さな台所」からお届けする「ジャージャー麺」は、忙しい日でも手軽に作れる絶品レシピです。豚ひき肉の旨味と野菜のシャキシャキ感が絶妙にマッチし、濃厚な味付けが食欲をそそります。さらに、酸味の使い方が味に深みを与え、家庭でも簡単にプロの味を再現できます。お子様から大人まで、みんなが喜ぶこの一品、ぜひお試しください！
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