梅の季節に楽しむ手仕事。青梅の爽やかな香りとシャキッとした食感を楽しめる「カリカリ青梅」を作ってみませんか?井澤由美子さんのレシピで、簡単に作れる保存食に挑戦しましょう。夏の暑い日にぴったりな自家製スポーツドリンクもお楽しみに!
材料と作り方
材料(つくりやすい分量)
- 青梅(下処理をしたもの):500g
- 氷砂糖:400g
- 粗塩(マグネシウム含有量の多い海塩がおすすめ):大さじ1
- りんご酢または酢:大さじ1
梅の下処理
- ボウルや洗いおけにたっぷりの水をはって青梅を入れ、やさしく洗ってざるに上げる。
- 洗った青梅は、新しい水に2〜3時間つけてアク抜きをする。
- 紙タオルや清潔な布巾で水けを拭きながら、なり口のヘタを竹串で刺して取る。
- くぼみに水が残っていたら落としてざるに並べ、時々上下を返して1~2時間乾かす。
容器の消毒
- アルコールを使う場合: きれいに洗って水けを拭いた容器に食品用アルコールを吹きかけ、自然に乾燥させるか、紙タオルで拭き取る。熱湯厳禁の容器やふた、大きな瓶などはこの方法で。
- 煮沸する場合: 耐熱ガラスの容器は煮沸消毒も可。内側に布巾を敷いた鍋に入れ、かぶるくらいの水を注いで弱めの中火にかける。沸騰後、5分間ほど煮沸し、拭かずに自然に乾かす。
作り方
- 塩もみ: 青梅はポリ袋に入れて粗塩を加え、袋の上からこすりつけて全体にまぶし、10〜15分間おく。
- 切り分け: 袋から出し、まな板の上で転がらないように、なり口側を包丁で薄くそいで平らにする。そいだ面を下にしてまな板に置き、縦にグルリと1周切り目を入れる。90度回転させ、さらに縦に1周切り目を入れる。
- 割る: 上に別のまな板をのせ、グッと押して割る。果肉を4等分にし、種を取る。
- 漬ける: 保存容器に氷砂糖1つかみと青梅の果肉の半量を交互に入れていく。残りの氷砂糖を加え、りんご酢を回しかける。
- 保存: ふたをして2~3時間おき、氷砂糖が溶けてきたら容器を振って全体を混ぜ、冷蔵庫に入れる。氷砂糖が溶けきるまで1日1~2回、その後も時々容器を回し、汁けを行き渡らせる。
健康効果:梅のパワー
梅には、私たちの健康をサポートする多くの栄養素が含まれています。クエン酸やビタミンなど、梅の栄養価について具体的に見ていきましょう。
クエン酸の効果
クエン酸は、梅に豊富に含まれる有機酸の一つで、以下のような健康効果があります。
- 疲労回復: クエン酸は、体内でエネルギーを生み出すクエン酸回路の働きをサポートし、乳酸の分解を促進します。これにより、運動後や疲れたときに溜まる乳酸を分解し、疲労感を軽減します。
- 代謝の向上: クエン酸は、食べ物をエネルギーに変える過程を助け、代謝を活性化させる効果があります。これにより、ダイエットや体調管理に役立ちます。
- 血流改善: クエン酸には血液をサラサラにする効果もあり、血流を改善することで、冷え性やむくみの解消にも役立ちます。
ビタミンの効果
梅にはビタミンCをはじめとするビタミンが含まれています。これらのビタミンは、健康と美容にさまざまな効果をもたらします。
- ビタミンC: 梅に含まれるビタミンCは、強力な抗酸化作用を持ち、体内の活性酸素を除去する働きがあります。これにより、老化の原因となる酸化ストレスを軽減し、肌の健康を保ちます。また、免疫力を高め、風邪や感染症の予防にも効果的です。
- ビタミンB群: 梅には、ビタミンB1やビタミンB2などのビタミンB群も含まれています。これらのビタミンは、エネルギー代謝を助け、体の疲れを取り除く効果があります。また、ビタミンB2は皮膚や粘膜の健康維持にも役立ちます。
その他の健康成分
- ポリフェノール: 梅にはポリフェノールも含まれており、抗酸化作用により細胞の老化を防ぎます。これにより、美肌効果やアンチエイジング効果が期待できます。
- カルシウム: 骨の健康を維持するために必要なカルシウムも梅に含まれています。これにより、骨粗しょう症の予防や、骨の強化に役立ちます。
梅を取り入れる方法
梅を日常生活に取り入れることで、これらの健康効果を手軽に享受することができます。カリカリ青梅の漬物だけでなく、梅ジュースや梅シロップ、梅酒など、さまざまな形で楽しむことができます。毎日の食卓に梅を加えることで、健康維持と美容効果を実感してください。
梅は、私たちの健康と美容をサポートする素晴らしい食材です。クエン酸やビタミン、ポリフェノールなどの栄養素を豊富に含み、疲労回復や美肌効果、代謝の向上など、多くの健康効果があります。ぜひ、梅を積極的に取り入れて、健康な毎日を送りましょう。
井澤由美子のプロフィール
プロフィール
井澤由美子は、調理師、国際中医薬膳師、国際中医師として、多岐にわたる料理と健康の分野で活躍する専門家です。彼女は、海外雑誌「マーサ・スチュワート」の日本版編集部料理班や広告制作部を経て独立し、独自のキャリアを築いてきました。
ライフワーク
井澤由美子のライフワークは、発酵食や薬膳、保存食作りを通じて体を健やかに保つことです。季節の素材を生かした美味しくヘルシーなレシピを提案し、特にレモン塩や乳酸キャベツのブームを牽引してきました。彼女は手作りの良さを広めることで、多くの人々に健康的な食生活を推奨しています。
メディア出演と活動
井澤由美子は、NHKの「きょうの料理」「あさイチ」「趣味どきっ!」「ライフ」などの料理番組に多数出演し、その知識と技術を幅広い視聴者に伝えています。さらに、企業CM、商品開発、雑誌、カタログ、映画、講演など、さまざまなメディアやイベントで活躍しています。
著書
井澤由美子は、多くの著書を出版しており、その中でも特に注目されるのは以下の書籍です:
- 『「ストウブ」でもてなしごはん&毎日おかず』
- 『痩せる! きれいになる! 病気にならない! 乳酸キャベツ健康レシピ』
- 『体がよろこぶ お漬け物:乳酸発酵の力で、体の中から美しく』
これらの著書は、健康と美味しさを両立させたレシピや食材の活用法を詳しく紹介しており、多くの読者から支持されています。
手作りの良さを伝える
井澤由美子は、手作りの良さとその健康効果を広めることを使命としています。彼女のレシピは、簡単に実践できるものでありながら、季節の素材を最大限に生かしたものばかりです。そのため、多くの人々が井澤由美子のレシピを取り入れ、健康的な生活を送ることができています。
井澤由美子は、料理と健康の専門家として、発酵食や薬膳、保存食を通じて多くの人々の健康をサポートしています。彼女のレシピは、美味しさと健康を兼ね備え、手作りの楽しさを広めるものです。今後も彼女の活動から目が離せません。
まとめ
カリカリ青梅は、爽やかな香りとシャキッとした食感が特徴です。井澤由美子さんのレシピを参考に、簡単に作れる保存食を楽しんでみてください。青梅の漬物は、お酒やご飯のお供に最適で、暑い季節には自家製スポーツドリンクとしても楽しめます。容器の消毒をしっかりと行い、安全で美味しい梅の保存食を作りましょう。梅の手仕事を楽しむことで、季節を感じながら美味しいひとときを過ごしてください。
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