豪華シェフが集結!「ビールサミット」後半戦のおつまみ大公開
ビールが美味しい季節にぴったりの企画として注目を集めているのが、笠原将弘さんが企画した「ビールサミット」。人気料理番組【笠原将弘の料理のほそ道】で実現したこの企画には、和洋の名店シェフが一堂に会し、それぞれのアイデアを詰め込んだ“ビールのお供”を披露しました。後半戦では、3人のシェフが腕をふるった個性あふれるおつまみが登場し、試食タイムでは予想外のハプニングも。ここでは、家庭でも真似できるようにレシピと調理のポイントを丁寧にまとめます。
小野風ブルスケッタ(シャリ助った)
寿司職人の小野淳平シェフが考案したのは、残り物のシャリを活用したユニークなブルスケッタ。余った酢飯を揚げて、香ばしくカリッとした食感に仕上げることで、ビールとの相性が抜群に。名前も「シャリ助った」と、洒落を効かせた遊び心あふれる一品です。
【材料】(2〜3人前)
シャリ(またはご飯)150g×2個
コンビーフ(ニューコンミート)160g
トマト 少量
バジル 適量
ニンニク 1片
サラダ油 適量
【作り方】
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シャリをラップで包み、平たく成形して冷蔵庫で冷やす。
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160〜170℃の油で揚げ、裏返しながら7〜8分、きつね色になるまで火を通す。
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冷めたら食べやすい大きさに切る。
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バジルを刻んでコンビーフと混ぜる。
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揚げたシャリにニンニクとトマトをすり込み、④をのせて完成。
【ポイント】
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残った酢飯を活用:酢が効いていることで、揚げてもさっぱり食べられる。
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揚げるときは触らない:最初に箸で動かすと崩れるので、表面が固まるまで放置するのがコツ。
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すり込みの技:ニンニクとトマトを直接シャリにこすりつけることで、風味が格段にアップ。刻むよりも濃厚で、ビールに負けない力強い味になる。
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冷めても美味しい:カリカリに仕上げることで時間が経っても食感が落ちず、パーティー料理にもおすすめ。
吉岡シェフの「納豆しのだ」ビールバージョン
和食の名手吉岡英尋シェフは、ユニークに納豆を主役にした一品を提案。納豆にナスや玉ねぎ、クリームチーズ、しば漬けを合わせて、油揚げで包んだ「納豆信田」です。和と洋の要素をミックスし、ビールに合う“濃い味”を実現しました。
【材料】(3〜4人前)
納豆 1パック
油揚げ 6枚
ナス 1個
玉ねぎ 1/2個
クリームチーズ 40g
しば漬け 30g
七味唐辛子 少々
サラダ油 大さじ1
塩 少々
A(醤油 大さじ1、みりん 大さじ1、おろしニンニク 少々)
【作り方】
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ナスをさいの目に切り、塩をふって水気をしぼる。玉ねぎは粗みじんに。
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納豆に付属のタレと辛子を入れてよく混ぜ、①の野菜・クリームチーズ・しば漬け・七味を加える。
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油揚げを半分に切り、中に②を詰める。いくつかは裏返して使うと食感が変わる。
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フライパンにサラダ油を熱し、③を両面こんがり焼く。
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Aを加えてさっと絡めたら完成。
【ポイント】
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ナスのアク抜き:塩をふって軽く水分を出すと、苦味が抑えられて食べやすい。
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粗みじんの玉ねぎ:シャキシャキ感が残り、納豆のねっとり感とのコントラストが楽しい。
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クリームチーズの効果:溶けにくいクリームチーズを使うことで、濃厚な味わいになり、ビールの苦味にマッチする。
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油揚げは焼きで香ばしさを出す:揚げるよりも軽く仕上がり、香ばしさがビールをさらに進める。
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にんにく醤油だれが決め手:甘辛さとほろ苦さが合わさり、クセになるおつまみになる。
笠原シェフの「茹で手羽先」武蔵小山スタイル
最後に登場したのは、発案者である笠原将弘シェフ。自身の故郷・武蔵小山で愛されていたスタイルをヒントに、シンプルながら奥深い「茹で手羽先」を披露しました。冷たく食べるのがポイントで、夏のビールにぴったりの一品です。
【材料】(2〜3人前)
手羽先 約10本
酒 大さじ1
A(アジシオ 小さじ1弱、テーブルコショー 小さじ1/4、ガーリックパウダー 小さじ1/2)
B(醤油 小さじ1/2、みりん 小さじ1/2)
【作り方】
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手羽先に酒を揉み込み、臭みを取る。
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沸騰したお湯で10分茹でる。弱火でコトコト煮るのがコツ。
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氷水に落とし、身を引き締める。水気をしっかり拭く。
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調味料Aを揉み込み、さらにBで風味をつける。
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冷蔵庫で1時間以上冷やして完成。一晩寝かせるとさらに美味。
【ポイント】
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臭み取りは酒揉みから:短時間でも効果的に鶏のクセが消える。
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氷水で締める:茹でただけでは水っぽくなるため、冷水で一気に締めることでプリッとした食感になる。
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冷たく食べる文化:地元流のスタイルを再現。冷えた手羽先と冷たいビールの組み合わせは格別。
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一晩寝かせる:味が中までしみ込み、より深い旨味に。
まとめ
今回の「ビールサミット」後半戦では、3人のシェフがそれぞれの工夫を凝らしたおつまみを披露しました。
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小野シェフのシャリ助ったは、残り物の酢飯を揚げて香ばしさとフレッシュ感を楽しむ一品。
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吉岡シェフの納豆しのだは、和の納豆に洋のクリームチーズを合わせ、焼き揚げにした新感覚おつまみ。
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笠原シェフの茹で手羽先は、シンプルながら冷たく仕上げることで夏にぴったりの爽やかさを演出。
どれも家庭で応用できる工夫が詰まっており、今日の晩酌を特別な時間に変えてくれるレシピです。
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