もずくのとろみで作る!タサン志麻流・ヘルシー天津飯の魅力
「天津飯は好きだけど、あんが重たくてちょっと胃にもたれる…」そんな悩みを感じたことはありませんか?そんな人にぴったりなのが、タサン志麻さんが紹介した『もずくの天津飯』です。もずくといえば、ヘルシーで低カロリーな海藻。これを“あん”の代わりに使うことで、油っこさを抑えつつ、自然なとろみと爽やかな酸味を楽しめる一品に仕上がります。今回は、この志麻さんの独創的な天津飯の作り方を、家庭でも失敗せずに作れるように、丁寧に解説していきます。
もずくの天津飯 材料(1人分)
| 材料 | 分量 / 種類 | 備考 |
|---|---|---|
| ご飯 | 茶碗1杯分 | 炊きたてまたは温めたご飯を使用 |
| 卵 | 2個 | 新鮮なものを使用。半熟に仕上げるためのポイント食材 |
| もずく | 1パック(約80g) | 黒酢タイプならコク深く、三杯酢タイプならさっぱり風味に |
| カニカマ | 6本 | 3本入りパック2つ分。手でほぐして使うと食感がやさしい |
| 小ネギ | 1〜2本 | 細めのものを使用。仕上げの彩りと香り付けに |
| 油 | 大さじ1 | ごま油にすると香りが引き立つ |
| 塩・こしょう | 適量 | カニカマの塩味で調整。入れすぎ注意 |
つくり方
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下ごしらえ
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小ネギを小口切りにする。切る際は、包丁を押しつぶすように動かすのではなく、“滑らせるように”切ること。これでネギの断面がつぶれず、辛味が出にくく、見た目もきれいになります。
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ご飯を温めておく。電子レンジでも良いですが、炊きたてがベスト。
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卵を溶きほぐし、ほぐしたカニカマを加えて軽く混ぜる。この時、あまり混ぜすぎるとふわっとした食感が失われるので、サッと数回混ぜる程度に。
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カニカマの塩味を考慮し、塩・こしょうは控えめに。味が物足りない場合は、仕上げ時に調整します。
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卵を焼く
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小さめのフライパンを使用。1人分なら直径18〜20cmほどが理想です。
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フライパンに油(またはごま油)を入れ、強めの中火でしっかり熱する。手をかざして温かさを感じるくらいが目安です。
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溶き卵を一気に流し入れたら、数秒そのままに。周りがふわっと固まり始めたら、木べらや菜箸で中心に軽く寄せていきます。ここで混ぜすぎるとしっとり感が失われるので注意。
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卵の表面が少しトロッとしているくらいで火を止め、すぐに取り出します。余熱でも火が通るため、早めに止めるのがコツです。
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もずくの“あん”を作る
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今回は片栗粉でとろみをつける代わりに、もずくそのものをあんとして使用します。袋を開けてそのまま使える手軽さも魅力です。
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もずくの粘りは自然由来のとろみで、粉で固めたあんよりも軽く、なめらかな口当たりになります。冷めても分離しにくく、べたつかないのが特徴。
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酸味と甘味が絶妙に調和した三杯酢タイプのもずくを使えば、卵のまろやかさと好相性。黒酢タイプなら深みと香ばしさが引き立ちます。
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仕上げと盛りつけ
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温かいご飯を器に盛り、ふわとろ卵をそっとのせます。
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上からもずくをまんべんなくかけ、全体にとろみが広がるようになじませます。
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最後に切っておいた小ネギを散らし、彩りをプラス。黄・黒・緑のコントラストで、見た目も食欲をそそります。
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料理を美しく仕上げるコツ
タサン志麻さんの料理が人気を集める理由は、“丁寧さの中に家庭の温かみがあること”。この天津飯でも、その哲学が生きています。ネギを潰さずに切る理由は、「食材そのものの香りを最大限に活かすため」。もずくを使う理由は、「手間を減らしながら、自然な美味しさを生かすため」。まさに志麻さんらしい、無理のない工夫が詰まっています。
卵を焼くときも、あえて完全に固めないのがポイント。半熟のとろみが、もずくのあんと一体化して、まるでお店のような上品な口当たりになります。火加減を「中火よりやや弱め」で保ち、焦げを防ぐのも大事なコツです。
味のバランスとアレンジのアイデア
もずくの酸味と卵の甘み、カニカマのうま味が絶妙なバランスで調和します。シンプルながら、味に深みが出るのはこの3つの食材の組み合わせのおかげです。
よりリッチな味わいにしたい場合は、以下のアレンジもおすすめです。
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豆腐を加えてボリュームアップ:卵液に豆腐を少し崩して入れると、ふわふわ食感が倍増。
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ごま油を香らせる:仕上げにも少量垂らすと風味が際立ちます。
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しょうがやゆず皮を添える:さっぱりとした後味がプラスされ、上品な一皿に。
栄養面のポイント
もずくには、食物繊維「フコイダン」が豊富に含まれています。腸内環境を整え、免疫力アップにもつながる食材です。卵で良質なたんぱく質、カニカマで海のミネラルを摂れるため、栄養バランスの面でも理想的。油の量も少なく、ダイエット中でも罪悪感なく食べられるのがうれしいところです。
まとめ
この記事のポイントを整理します。
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もずくの粘りと酸味を“あん”として活用する、タサン志麻流天津飯。
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ネギの切り方と火加減が、美味しさと見た目を左右する。
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片栗粉いらずで軽やか&ヘルシー、なのに本格的な味わい。
包丁を滑らせる、火加減を見極める、もずくを活かす――この3つのコツを意識するだけで、家庭のキッチンでも見栄えも味もプロ級の天津飯が完成します。もずくがあればすぐ作れる手軽さも魅力。次の食卓に、ぜひ一度この『もずくの天津飯』を加えてみてください。



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