春の息吹が感じられるこの季節に、北村光世さんのハーブガーデンから届いたのは、レモンの香り豊かな「レモンメレンゲパイ」のレシピです。冬の終わりを告げ、新しい季節の始まりを祝うかのように、黄金色に輝くレモンは、私たちの心を温かく包み込みます。この記事では、北村さんが愛する植物の力を借りて、レモンの魅力を最大限に引き出したパイ作りに挑戦します。さあ、春の訪れと共に、爽やかなレモンの風味をお楽しみください。
材料・作り方
調理時間:1時間(オーブンを温める時間、生地を冷ます時間は除く)
カロリー:370kcal
塩分:0.5g
保存方法:清潔な保存容器に入れ、冷蔵庫で2日間保管可能。
材料(8人分/直径約23cmのパイ皿1枚分)
生地
- 薄力粉:240g
- 塩:小さじ1/2
- エクストラバージンオリーブ油:60g
- 水:大さじ4
レモンフィリング
- 卵黄:3個分
- 水:1と1/2カップ
- グラニュー糖(A):225g
- コーンスターチ(A):大さじ3
- 薄力粉(A):大さじ2
- バター(B):大さじ2(24g)
- レモン汁(B):大さじ3
- レモンの皮(B):大さじ1(すりおろす)
メレンゲ
- 卵白:3個分
- レモン汁:小さじ1
- グラニュー糖:65g
作り方
- 生地を作る
ボウルに薄力粉をふるい入れ、塩を加えて混ぜ合わせます。オリーブ油を回し入れ、両手で粉をつまむようにして混ぜます。粉がそぼろ状になったら、水を少しずつ加えながら混ぜ、生地をひとまとめにします。この工程で生地に空気を含ませ、サクサクの食感を生み出します。 - 生地を伸ばす
オーブン用紙を60cm程度に切り、半分に折ってぬれ布巾の上に置きます。生地を紙の中央に置き、麺棒で直径25~30cm、厚さ3mmの円形に伸ばします。この均等な厚さが焼き上がりの品質を保証します。 - パイ皿に生地を敷く
生地をパイ皿に敷き詰め、余分な生地を切り落とします。フォークで縁に模様をつけ、底にはフォークで穴を開けます。これは生地が均等に焼けるようにするため、そして膨らみすぎを防ぐためです。 - 生地を焼く
220℃に予熱したオーブンで約15分間、薄いきつね色になるまで焼きます。焼き上がったらパイ皿ごと冷まします。これでサクサクとした生地の基礎ができます。 - レモンフィリングの準備
卵黄をボウルに溶いておきます。 - レモンフィリングを作る
【A】を鍋に入れ、耐熱のヘラで混ぜながら中火にかけます。水を少しずつ加え、沸騰後も1分間続けて混ぜます。これにより、フィリングのなめらかさと濃度が確保されます。 - フィリングを完成させる
鍋の内容物の1/4を卵黄に加え、素早く混ぜ合わせます。これを再び鍋に戻し、沸騰させたら1分間煮ます。火から下ろし、【B】を加え、なめらかになるまで混ぜます。ラップを表面に密着させ、10分間置きます。これでフィリングが冷めるときに水滴が表面に現れるのを防ぎます。 - メレンゲを作る
卵白を別のボウルに入れ、レモン汁を加えて泡立てます。フワフワになったら、徐々にグラニュー糖を加え、ツノが立つまで泡立てます。メレンゲのしっかりとした泡立ちは、焼き上がりの美しいメレンゲを作り出します。 - 組み立てと焼成
焼き上がったパイ生地にレモンフィリングを流し入れ、その上にメレンゲをのせます。180℃に予熱したオーブンで8~10分間、メレンゲに美しい焼き色がつくまで焼きます。これでレモンメレンゲパイの完成です。
ポイント
レモンフィリングのコツ
レモンフィリングは、レモンの酸味と甘さのバランスが重要です。グラニュー糖とコーンスターチを適切に混ぜ合わせることで、滑らかでとろりとした食感になります。また、新鮮なレモンの皮を加えることで、香りが一層引き立ちます。
メレンゲの作り方
メレンゲは、卵白をしっかりと泡立てることがポイントです。レモン汁を加えることで、メレンゲが安定し、美しいツノが立ちます。焼き色がつくまでしっかりと焼くことで、見た目にも美しい仕上がりになります。
完成への最終工程
焼き上がったパイ生地にフィリングを流し入れ、メレンゲをのせて再びオーブンで焼きます。この二度焼きが、メレンゲのふわふわとした食感と、レモンフィリングのなめらかさを引き立てる秘訣です。
レモンメレンゲパイのデコレーションアイデア
ここからは、私からの提案です。レモンメレンゲパイは、その酸味と甘さ、サクサクとした食感で多くの人々に愛されています。美味しさはもちろんのこと、目にも美しいデコレーションで、特別な日のデザートやおもてなしの際にもぴったりの一品になります。
ここでは、レモンメレンゲパイをより魅力的に見せるデコレーションのアイデアをご紹介します。
レモンスライスの活用
- レモンの輪切り: パイの中央にレモンの薄切りを円形に配置します。レモンスライスは透明感があり、光を受けると美しく輝きます。このシンプルながらも華やかなデコレーションは、パイの味わいを象徴しています。
- レモンのくし形切り: パイの各ピースを分けるごとにレモンのくし形切りを添えます。食べる際には、レモンを少し絞って追加の酸味を楽しむことができます。
ミントの葉を使った装飾
- ミントの葉: パイの中央や各ピースの横にミントの葉を添えることで、色のコントラストが生まれ、見た目にも爽やかさが加わります。ミントの葉は、レモンの香りとも相性が良く、味わいだけでなく香りでも楽しませてくれます。
メレンゲのデコレーション
- メレンゲのピーク作り: メレンゲを絞り袋に入れて、パイの表面に大小さまざまなピークを作ります。焼成後、ピークの先端がカリッと焼けることで、食感のアクセントになり、見た目にも美しい仕上がりになります。
- メレンゲの波模様: スプーンの背を使ってメレンゲの表面に波模様を作ります。この方法でデコレーションすると、メレンゲの柔らかさと豊かな表情を演出できます。
- カラフルなメレンゲ: 食用色素を使用して、メレンゲに色を付けることも可能です。淡いピンクや黄色など、レモンパイの色合いに合う色でメレンゲを染めると、一層華やかなデザートになります。
これらのデコレーションアイデアを取り入れることで、レモンメレンゲパイをより特別なデザートに変えることができます。シンプルながらも工夫を凝らしたデコレーションで、春の訪れを祝うテーブルを彩りましょう。サクサクのパイと爽やかなレモン、ふわふわのメレンゲの組み合わせを、目でも楽しんでください。
まとめ
「レモン香る庭から」北村光世さんのレシピで作るレモンメレンゲパイは、春の訪れを感じさせる爽やかな味わいです。手作りの温もりと、レモンの爽快な香りが溶け合うこのパイは、家族や友人とのティータイムを特別なものに変えてくれるでしょう。今回のレシピを通じて、皆さんも春の喜びを感じてみてはいかがでしょうか。
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